犬と歩けば 

犬と住む犬好きの日々思うことです

バッタを倒しにアフリカまで ある男の狂気と情熱

先日、書店にて、平積みの新書で気になる本を久々に見つけた。

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

 

 しかしながら、その時すでに本を5冊持ってた私は、手にとり解説を読んだが、中身を読むことなく戻し、帰宅した。

しかし5冊を読んでる間も、読み終えた後もこのインパクト大のカバーと題名が頭を離れない。

 

新書はどちらかというと、学術的なものが多く、とっきつにくいイメージがある。

しかし、悩んだ末に、Amazonプライムにて注文することにした。

ついでに、小川糸さんのツバキ文具店とキラキラ共和国をたのんだ。

ツバキ文具店

ツバキ文具店

 

 

 

キラキラ共和国

キラキラ共和国

 

 話がそれましたが、冒頭の、前置きから、つかみにかかってくる。

 

『100万人の群衆の中から、この本の著者を簡単に見つけ出せる方法がある』

 

バッタを倒しにアフリカへ 光文社新書 前野ウルド浩太郎著 まえがき より

 

こんな前書きを書く、学術者がかつていただろうか?

 

読み進めていくにつれて、私のページをめくる手は止まらなくなっていた。

 

著者は1980年生まれ。つまり同い年なのである。

しかも、秋田出身。田舎育ち。

県は違えど、私も島根の大自然いっぱいの田舎で過ごした。

 

それに偶然、

著者は母親にファーブル昆虫記を図書館で借りてきてもらった。

とその本を掲載していたが、それは偶然にも私が小学校の時、祖父に買ってもらった『ファーブル昆虫記』

 と一緒だった。

ジュニア版ファーブル昆虫記 全8巻セット

ジュニア版ファーブル昆虫記 全8巻セット

 
ファーブル昆虫記〈1〉 ふしぎなスカラベ

ファーブル昆虫記〈1〉 ふしぎなスカラベ

 

 一気に親近感が湧くのは勝手な読み手都合だ。

 

専門用語が出てくると、奥付などに解説などがあっても、だんだんと、読む速度が遅くなるだろうと思ったが、そんなことはなく、どんどん、文章に引き込まれていった。

 

これは、一人の男の『バッタが好き』という小学校低学年に抱き続けていたその『好き』が生み出した純粋な思いが生み出した、熱狂と情熱の記録だ。

 

彼は、『無収入』というリスクを冒してまで、バッタの研究にいそしんだ。

 

プロになりたい!

 

運命の神が万人にチャンスを与えるのであれば、彼のような狂気と情熱、そして、好きなものに対して真摯に向き合うのだと思う。

 

本書に書かれているが、キリスト教イスラム教、多くの宗教を『イナゴ』の群れを神罰だのなんだのとし、そこからオマージュを受けた様々な本がバッタを神の天罰の印としているが、日本に住んでる私たちにとっては、虫が、自然災害になるとはちょっと想像がつきにくいと思うし、

 

確かに、ユニセフのCMが子供の時すごく流れていて、イナゴの大群も見た気がするけど…10才になる頃にはCMはみることはなかったと思う。

 

なので、勝手に解決したと思っていた。

 

が、実際は、違っていたのだ。

 

40年間、バッタの学術的な研究は進んでおらず、

私たち人類は、

アフリカの大地に殺虫剤を噴射してその被害を最小限にとどめるという

応急処置しかとってないことを本書で知った。

 

モーリタニアの異文化・異環境に身を置きフィールドワークを続けてきた著者。

 

それを見守るババ所長。

 

そして、

著者の真面目で素朴な人柄、襲い掛かる様々な試練を乗り越えていく忍耐強さ。

二年を過ぎて無収入でもいい。それでもバッタに命を捧げれたら本望だという、

開き直りにも似た覚悟を著者がもった時。開けてくる道。

 

ただのサクセスストーリーで片づけてはいけない。

 

これからも続いていき、

そして将来はバッタ問題を解決してくれるだろうという期待感を

読者にもたせてくれる。

 

 

これからも彼の活躍に期待をしたい。

 

前野ウルド浩太郎 (@otokomaeno175) | Twitter

 

虫苦手な人は閲覧注意です

 


超大群のサバクトビバッタが全ての草を食べ尽くす数十億匹のバッタ映像